最初はぐー

にやっと楽しそうに笑う弦。


…ガチだ。

こいつガチだよ!!



「なわけねーだろ!ふざけんな!手を離すのだ!!」


「嫌なのだ。」


なのだとか言ってンなー!!




「あんたね、こんな馬鹿みたいなことしたいなら、彼女でも作ってその子とやりなさい!あたしは弦の彼女じゃないっ!!」



お前なら選び放題だろ。
よりどりみどりだろ。


「…わーったようるせぇな。」



舌打ちつきで放たれた言葉はかなり冷たいもんで、


「はい離しましたー。さよーならー。」




解放された手首はじんじんと熱い。


思いっきり掴みやがって。
あざになったらどうしてくれんだ。




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