愛の意味を教えて



「もう・・・
いいかげんにしてよ・・・




どうしてそんなに
喧嘩ばっかりするの?


前みたいに仲のいい二人に
戻ってよ・・・


ねぇ・・・


どうして?」








いつの間にか
私は泣いていた




自分では涙が
何なのか
分からなかった








「未来・・・あのな」









「二人は
私の事考えてくれた事ある?



毎日、喧嘩する二人を見て
何かが割れる音を聞いて

ご飯も一人で食べて

おはようも
いってらっしゃいも
おかえりも
おやすみも
無くて・・・




私なんか
いなかったら良かった?」











「未来・・・お母さん
そんなつもりじゃ」










「もういい!!




私がいるからこんな事になったんだ!!!」










バンッ









「「未来!!」」











私はお母さんと
お父さんの声を無視して



外に出て走った












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