漫才から始まる




あの日、私は思ってた、
漫才をするなら千秋が相方だ…と

そして千秋も同じことを思って私を誘ってきたのだった。





あのうれしさは今でも忘れない。



中1最後の日私達は初めての漫才をクラスのみんなに見せた。


なかなかの出来だった…はず……いや最高の出来だった!!あたしら最高ーーーーーってやつ!


私らは本当に嬉しかったんだ!!
私らのネタでみんなが笑う。こんなにうれしいことは他にあるのかって思ったほど。



それだけ、漫才とは、お笑いとは、すばらしものだと知った。
あの笑い声が私達に夢の時間をくれる。





私は、あの素敵な時間を大切にしたいとあの日から思った。






だって…
私達は中学を卒業したらきっとお互い違う学校に通うことになるはずだから、今この素敵な時間を、大切な時間を、大切にしたいと願ってる。
なんてカッコつけちゃったよ~


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