漫才から始まる
ある夜、私はある夢を見た。
それは、父親と幼い私が堤防に座り、とてもキレイな夕日を見ている夢だった。
私は目が覚めると泣いていた。
何なんだろう。
今のは?
あの景色は…見たことあるかもしれない。と私は思った。
昔住んでいた所のどこか…たしか、あの堤防の後ろには小さな木が立っているはず。
やっぱり見たことある。
両親は私が小2の時に離婚した。
あれから少しの間は父親とも会っていた。
でも、いつの間にかパッタリと会わなくなった。
理由はきっと再婚したから。
わたしのことなんかどうでもいいんだ。私はお父さんのこと好きだったのに…なんで?
なんで私のこと気遣ってくれないの?
甦るあの気持ち。
嫌だな~もう忘れたと思ってたのに…
とにかく、学校へ向かった。自転車がどれだけ風を切っても、私はスッキリしなかった。
なんで、こんなにもモヤモヤしてるんだろう。
嫌な感じ…
学校に着き自転車置き場まで自転車を引いていく。