漫才から始まる
「あぁ~あ、……あれ、俺…なんでこんなところで、寝てんだ?」
なんだか、先生もなぜ自分がここで、寝ていたのかわからないらしい。


「それは、こっちが聞きたいですよ~いきなり学校来たら、先生寝てるんだもん…ホント…何してたんですか?」
やっぱり先生のなぞの行動にはツッコミまなくてはいられなかった。



「……………知らね~」
そして、先生は、ポケットからタバコを出し始めた。
「ちょっと先生!!私喘息持ってるし、校内ではタバコ吸わないでください!!」と自分を守るためにも言った。
「あぁ~すまん!!いつもの癖でね…毎朝一本だけ吸ってるからつい…ごめんごめん!!………ホントになんで、俺…学校で寝たんだろ………。」


別に酒臭くないから、きっと酒は飲んでないと思うんだけど…なんでこの人昨日のこと、覚えてないんだ?っとまぁ~色々聞きたいところもあるけど、先生も困ってるみたいだし、もう聞かないでおこう。

「起こしてくれて、ありがとな。千尋!!そんじゃ先生は部活を見に行ってくるな!!」
にっこり笑って、それからスリッパをパタパタさせながら、教室から出ていった。




「えーーーーーーなにあの笑顔~」

笑顔がこぼれるってあれのことらしいと私は思った。
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