漫才から始まる

「千尋ー｣
遠くから、千秋の声がする。
｢こっちこっち！｣
｢あっそこか｣
千秋は勢いよく堤防に上がった。
そして、ここはいつも気持ちがのいいね…っと私に言ってきた。
｢当たり前！｣
｢大袈裟な、どこ向いてたって、景色なんて一緒でしょ。｣


｢そーーーーーだな。｣



その言葉をきっかけに二人は笑いまくった。


海は静かな波音を立てている。そして、太陽は、優しいオレンジ色を放っている。




私たちは何度ここに来てこの景色を見たんだろうか。
嫌なことがあった時何かに来ると、忘れらさせてくれるのは勿論、
私たちの命であるネタは、よくここで生まれる。
海は私たちにいつも何かをくれる。