漫才から始まる
時音が去ったが、私は海を眺め続けた。

海は光っている。
キラキラと。


なのに私の心は、濁って、汚い。あの海のような輝きは、どこにいったんだろう…




まだ、心がもやついてる。



何の気なしに、右の方を見た。


そこには、さっき部活、見てくる!!なぁ~んていって教室から出ていった、先生がいた。




「おいおい…なんでいるんだよ。先生が!!!」
って小声で私は言った。


私は先生の方へ近づいた。


「おい!!先生!!」

「うわぁ!!」

「うわぁっ、はこっちの台詞ですよ。何してるんですか?こんなところで?」
先生はめちゃくちゃ私に驚いた。

「いや、別に?」

持っていた缶コーヒーを一口飲んで、
「千尋こそ!部活は、どうしたんだ?」と一言。



「体調悪いんで~………みたいな?」
我ながら、下手な嘘だ。

「………まぁ~そういうこともあるからな~…」


え…なにその反応。
先生、やっぱ今日おかしいんじゃない?



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