漫才から始まる
「先生って…コーヒー好きだよね~なんで?」
先生の職員室の机にはいつも、缶コーヒーがいくつも置いてあった。
あんた一日に何本飲んでんだよって感じに飲んでる。
だから先生は、コーヒー臭い(笑)
まぁ~タバコ臭いよりいいかな?
なんて思ってるうちに、先生のコーヒーへの情熱的な思いを聞くのを忘れていた。
ごめん先生!!
「そういや~千尋は、こっちにいつから引っ越して来たんだ?」
「えっ!?あっああ~小2の夏だよ」
「なれたか?」
「まぁーね~。色々あったけどね。もう、7年も経っちゃったから。もう大丈夫!!かな?」
「そりゃ~良かったな~」
「とにかく、海が同じように見れるから。」
私の目にはきれいな大海原が広がっている。
カモメが漁船の近くにフワフワと浮くような感じで、飛んでいる。
きっと、あの辺に沢山の魚がいるんだ。
「千尋は海がホントに好きなんだな~。」
「波の音とか、潮の匂いが好きなんです。それに、なんだか落ち着くし…。」