オカシナふたり
「ケガしてる! 病院に行こう!? ね!?」
少年の膝から流れる血を見つけたチカが少年に向かってそう声をかけた時、初めて少年から反応が返ってきた。
「病院は……嫌だ」
傷が痛むのか、少年の声には元気が無い。
病院が嫌だと言われても――少年に怪我をさせてしまったのは自分であるし、このまま放っておくわけにもいかずチカは少し思案に暮れた。
ともかく、少年の安全と無事を確保するのが先決と思い立ち、少年の家の連絡先を聞き出すことにした。
少年の膝から流れる血を見つけたチカが少年に向かってそう声をかけた時、初めて少年から反応が返ってきた。
「病院は……嫌だ」
傷が痛むのか、少年の声には元気が無い。
病院が嫌だと言われても――少年に怪我をさせてしまったのは自分であるし、このまま放っておくわけにもいかずチカは少し思案に暮れた。
ともかく、少年の安全と無事を確保するのが先決と思い立ち、少年の家の連絡先を聞き出すことにした。