オカシナふたり
チカはベッドの上で身体を起こし、目覚まし時計をかなり雑な動作で手に取る。上部にあるボタンを押して鳴り響く電子音を停止させてから文字盤にデジタルで表示されている時刻を確認した。
時計に表示されている時刻は十時五分。
目覚ましをセットした時刻が十時ちょうどだったので五分ほど電子音は鳴り続けていたことになる。
五分の睡眠時間の超過はさほどチカの睡眠欲を満足させてくれたわけでもなかったがこれ以上の睡眠はチカのアルバイト先への出勤時刻を遅刻することを意味していた。
時計に表示されている時刻は十時五分。
目覚ましをセットした時刻が十時ちょうどだったので五分ほど電子音は鳴り続けていたことになる。
五分の睡眠時間の超過はさほどチカの睡眠欲を満足させてくれたわけでもなかったがこれ以上の睡眠はチカのアルバイト先への出勤時刻を遅刻することを意味していた。