最初で最後の私の恋【完】
ど、どうして…

『は、話してください』

抱きしめられてるの?

「なっちゃん、さっきの本気で思ってるの??」

『えっ??………あ、はい。私何か変なこと言いましたか??』

「なっちゃん、そんな考えは現実じゃ通用しないよ。だってそうでしょ?みんなが顔色うかがってたら誰がみんなをまとめるの?誰が間違えを指摘するの?」

『あっ…』

ほんとだ…

なんて浅はかな考えなんだろう…

私馬鹿だ

適当なこと言って…

『ご、ごめんな「でもなっちゃんらしいよ」えっ?』

「確かに現実じゃ通用しないけどその真っ直ぐさはすっごくいいと思うよ♪誰もそんな考え思い付かない。なっちゃんだけだよ」

『でもそれじゃあ…』

「今はそれでいいんだよ。大人になるまでいろんな経験をする。大人になったらその経験と今の考えを合わせて見直してみたら何か他の人には考えつかない答えが見つかるかもしれない。だってこんな風に考えられるのはなっちゃんだけなんだから」

『佐藤さん……………そろそろ離れてもらっていいですか?苦しいです』

「あっごめん」


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