最初で最後の私の恋【完】
「キスしてもいい??」

『えっ?…』

「俺たち付き合ってるんだしいいよね?!」

『えっあの、それは…』

ガシッ

肩をつかまれてしまった

「あんなやつのこと早く忘れろよ」

そうつぶやいて私の唇に佐藤さんの唇が触れた

それは“彼”とはまた違って少し乱暴だけどちゃんと気持ちは伝わってくる、そんなキスだった

でも私が欲しいのはそんなんじゃない

もっともどかしくて恥ずかしくてすっごく緊張して、でももっと感じてたくなって自分は世界一幸せだって思ってしまうものなの

< 246 / 278 >

この作品をシェア

pagetop