僕のミューズ
『了解です。わざわざありがとう(*^_^*)』
「…顔文字かよ」
反則だっつの。
にやける口元を押さえて、俺は今日何度目かのベッドにダイブを行った。
顔文字ひとつでにやけるなんて、俺はホントに女子高生か。気持ちわりぃ。
そう言ってにやける口元が収まるわけでもなく、俺はさっきとは違う明るいため息をして、携帯を元気よく閉じた。
何だかんだ言って、これは俺にとってもひとつのきっかけだ。
飲み会という場所で、普段の芹梨が見れる。もっと芹梨を知ることができる。
そう思うと、さっきの憂鬱な気分が薄れ、反対に期待する気持ちが上昇するのがわかった。
…今週の土曜日かな。
早く芹梨に会いたくて、俺は早速、早めの日にちのセッティングに取り掛かっていた。