With you...


っていうか、

『教室でキスなんてしないでよ』

あたしは口を尖らす。

それもわざとで。




「だからこれがお仕置きなんだろ」

歩夢の口角が上がると同時に、またこいつは顔を近づけてきた。



―10秒。

―20秒。

―30秒。

―40秒。


『…っん…ふ』


ピチャっという唾液の音が響く中、あたし達は夢中でキスを繰り返した。





「…七海」

『…はぁ…あゆ、む…っふ』



このキス魔め。

意地悪野郎。

馬鹿阿呆間抜。




でも、
大好き。

大好きだ!


キス魔でも意地悪でも馬鹿でも間抜でも!!

あたしはそんな歩夢が大好き!!







< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop