With you...
っていうか、
『教室でキスなんてしないでよ』
あたしは口を尖らす。
それもわざとで。
「だからこれがお仕置きなんだろ」
歩夢の口角が上がると同時に、またこいつは顔を近づけてきた。
―10秒。
―20秒。
―30秒。
―40秒。
『…っん…ふ』
ピチャっという唾液の音が響く中、あたし達は夢中でキスを繰り返した。
「…七海」
『…はぁ…あゆ、む…っふ』
このキス魔め。
意地悪野郎。
馬鹿阿呆間抜。
でも、
大好き。
大好きだ!
キス魔でも意地悪でも馬鹿でも間抜でも!!
あたしはそんな歩夢が大好き!!