愛の天使が舞い降りた
「あれ?今日は女連れか?」
「ん?まーね」
喫茶店のマスターらしい人が、棚橋くんと会話をしていた
マスターは、20代後半くらいの男の人だ
「ん。座って?」
「あ、ありがとう」
棚橋くんに勧められ、カウンター席に座る
「何飲む?」
メニューを指差しながら、問われる
「…ココア」
メニューの半分は、コーヒーの名前が並んでいた
コーヒーを売りにしてるみたいだなぁ…
だけど、ごめんなさい
私、コーヒーが飲めないんです…だって、苦いんだもん
だから、私は甘いココアをお願いした