愛の天使が舞い降りた

「棚橋くんと血縁関係では、ないんですか?」

「なんで?」

「雰囲気がお父さんみたいだなぁ…って思ったので」


そう言うと、マスターは少し驚いた顔をした

驚いた顔をしたかと思えば、次は笑い始めた

私の質問…そんなに面白かった?


「えっと…マスター?」

「あぁ、ごめんごめん。つい、嬉しくて」


嬉しい?何が?
まったく理解が出来ていない


「私と優夜は、血の繋がりはまったく無い。でも、優夜の父親代わりになれてたら、嬉しいな」


父親代わり?
棚橋くん、お父さん居ないの?

気になったが、それ以上は聞けなかった

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