愛の天使が舞い降りた
「お前が手を出したら、こいつは無事には返せないなぁ」
ニヤニヤしながら、棚橋くんに向かって言う
そして、男の手に握られている、鉄バットが私の頬に触れる
冷たい感触が、恐怖を駆り立てる
「?!」
男の言葉に、動きを止める棚橋くん
反抗を止めた棚橋くんは、男の仲間に総攻撃を受けている
「いい眺めだぜ」
男は、楽しそうにその光景を見ている
なんで?
私なんか、放っとけばいいのに
ボロボロになっていく彼を見て、涙か流れる
私のせいだ
私が簡単に捕まったから
私を捕まえてるこの男は、目の前の光景に夢中になっている
今がチャンスだ