漫画みたいな幼なじみっ!?
キス魔

またか。

アタシの顔の前にある、柔らかい壁。

モソモソと布団をせり上がり、座って伸びをする。

その反動で、アタシの腰あたりにある茶髪をパーーンと叩いてやった。


「いっ…てぇ!!ゆゆ、何すんねん朝っぱらからぁ!」

「何で勝手に入ってくんの!この頃毎朝毎朝アンタの胸見て起きとるよ?」

「…俺も、毎朝毎朝ゆゆの胸見て目覚めたいわ」

も一発ぶちかます。

「痛いわ…いい加減女らしくなれや、ゆゆ。今日から高校生やぞ」
「うるさい」

幼なじみ、篠原逢空と
アタシ、真田優桜との
付き合いは長い。

今年で15年目の付き合い。
しかも腐れ縁で高校も同じだなんて。

「Sとかちっちゃ。ゆゆ、着替えさせたろか?」
「ちょ、勝手に触らんといてよ」
「ええやん、俺とお前の仲やろ?ほら脱げって」
「そんな仲になった覚えないわ!」
ブラウスを奪って、後ろ手に隠す。

最近の逢空は異様にエロい。

茶髪になって爽やかさもどこへやら、色めかしく艶やかになっている。

今までじゃ絶対言わないような事も平気で言うし。



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