漫画みたいな幼なじみっ!?
溜まるどちらのものか分からない唾液を飲み込むのと、息をするので精一杯。
「…ンくッ…ぅ」
「エロ」
エロはどっちだよ…ッ!
誰のせいでこんな事にッ!
殴ってやろうかと思ったけど、手にも電流が流れて力が入らず、逢空のパーカーを、摘んだだけだった。
「…抵抗できん程?」
涙と快感で白く霞んだ逢空は、絶対ないけど、アタシを愛しそうに見ているように見えた。
アタシの唇をペロリと舐めて、必死にパーカーを掴むアタシの左手に指を絡めると、腰を支えるように抱き締める。
まだビリビリが止まらない。
喪失感に涙が滲む。
そんなアタシを見て、
触れるだけの軽いキス。
「ん…ふ」
「も、ダメ。俺が止められんなる」
そう言うと、また抱き締められ、何故か分からない安心感に包まれる。
「ゆゆ、怖かった?」
「…ん…」
「ごめん」
顔も見えないけど、本当に申し訳なさそうに言ったから、少し首を縦に動かした。
抱き締めあったまま、何分居たんだろう。
アタシには、何時間にも思えた。