《短》私の秘密★【完】
ROUND‐1‐転校
最後まで渋ってた転校。
しかし、両親の都合なら仕方ないから、諦めた。
「行くよ!」
「うん…」
双子とは思えないほど似てない長女の那々ーナナーの後ろを重い足取りでついて行く私、近藤音々。
那々は見た目は老け顔。
同じ16歳だけど、私は大人びた顔立ち。
那々と違い、老け顔ではない。
お世辞で“綺麗”とか言われた事がない。
那々は完全にお世辞だ。
出来れば、両親と同様に、人前に出したくない。
私のお陰でイジメに遇わない事をわかって欲しい。
わかってくれないんだろうけどねー…。