《短》私の秘密★【完】
指定の赤いネクタイはなく、顔立ちに、思わず私は息を飲んだ―…。

透き通るような肌。

私より綺麗な二重。

鼻筋が通ってて、唇は薄いけど、形が良い…。

吏望よりも、カッコいい。



「辰己はまた遅刻か」



「ん……」



寝惚けた目で亮英を見ながら頷き、私に近付いて来た。



「誰?」



「同じクラスの、嵐山辰己」



…ア ラ シ ヤ マ…?

嵐山ぁ゛ー!!?



「まさか、読モの吏望の…」



「弟。あいつはかなり性格が悪いけどな;;(笑)」



…何でここにっ!

仲良くしてたら、吏望に会える?



「退けやブス」



しかしこれは、難関が立ちはだかる。
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