《短》私の秘密★【完】
まぁ、「あの子たち何なの?」って、女子の先輩たちが言ってるしね。

那々は人一倍、気にする子だから仕方ない。



「ちょっと、えーか?」



タツが私を人差し指でクイクイっと手招く。

私は立ち上がり、「何」と、耳を近付けた。



「那々やっけ?イジメられてんのか?」



あまりのストレートな聞き方に呆れながらも、私はタツの質問に頷く。



「前の高校は、中学の時からの友達がいたし、イジメはなかったけど…」


タツはため息を吐きながら、私のお弁当から卵焼きをパクった。

訊いといて、何なんだ。



「イジメ、なくしてやろか?」



私がジーっとタツを見てたら、バチッと視線が重なった。
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