《短》私の秘密★【完】
そりゃあなくして欲しいけど、無理でしょ。



「条件を飲めばの話やけどな」



「………“条件”?」



「俺と付き合え」



…はっ?;;

何なの、こいつ;;

私は間抜け面をしながらタツを見つめる。



「キモいぞ」



「はぁ?てか、またパクっ…んんっ…!!;;」



侮辱して、2個しかなかった卵焼きを再びパクったと思えば、私に口移しして来たタツ。

…もう、何でっ!;;

私は卵焼きを飲み込めずに、ただ「キャーッ!」とか「辰己君がー!;;」と言う、先輩たちの悲鳴を浴びた。



「…タツの…馬鹿…」



私はムッとしながら、俯いた。
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