《短》私の秘密★【完】
私は後ろへと振り向き、本と板の隙間から、タツを見た。
タツは受付のテーブルに浅く腰を掛け、どうでも良さそうに腕を組んでる。
女の子は立ったまま、俯いてる。
「私…辰己君が好き…」
絞り出したような震えた声。
確実に先輩。
…綺麗。
私よりも全然、綺麗。
返事が気になるも、怖くて目を瞑り、耳を塞いだ。
「……どこが好きなん?俺、あんたの事、知らないし」
でも、タツの声は聞こえて来てしまった。
それと同時に、断ってる事がわかり、涙が溢れた。
「……っ……」
私は口を抑え、嗚咽を堪えた。
女の子はバン…ッと、力強くドアを開けて、図書室を飛び出した。
タツは受付のテーブルに浅く腰を掛け、どうでも良さそうに腕を組んでる。
女の子は立ったまま、俯いてる。
「私…辰己君が好き…」
絞り出したような震えた声。
確実に先輩。
…綺麗。
私よりも全然、綺麗。
返事が気になるも、怖くて目を瞑り、耳を塞いだ。
「……どこが好きなん?俺、あんたの事、知らないし」
でも、タツの声は聞こえて来てしまった。
それと同時に、断ってる事がわかり、涙が溢れた。
「……っ……」
私は口を抑え、嗚咽を堪えた。
女の子はバン…ッと、力強くドアを開けて、図書室を飛び出した。