《短》私の秘密★【完】
私は涙を拭いて立ち上がる。

…もう、溢れちゃった。

ちゃんと、わかったよ。

私は気持ちが伝えたくて、タツの元へ行こうとした。



「「あ……」」



すると、歩き出した私と、こちらへ向かって来てたタツと遭遇。

私は両手を握り締めながら、一歩下がった。



「盗み聞きかいな」



タツは私が使ってたテーブルとは反対側にあるテーブルに座る。

私は「そっちが後から来たくせに…」と、タツから目を逸らして、本棚に背を預けた。



「ブスが泣くな。更にブスになるやろ」



…はぁ…。

私、何でこんなヤツを好きになったの?

どうでも良い人に褒められても嬉しくはないけど、好きな人には褒められたい。
< 25 / 54 >

この作品をシェア

pagetop