《短》私の秘密★【完】
私は「馬鹿…っ」と言葉を投げ捨て、荷物を纏める。

テーブルに落ちて行く涙。



「帰るのは構わへんけど、何で泣いてるん?」



タツが私の行く手を阻む。

…言えと?

この状況で言えと?

ーーパシンッ

私はタツの頬を叩いた。



「この鈍感馬鹿――ッ!!
好きだからだよ…。タツが好きなのに告白されてたり、“ブス”を連呼されたら傷付くにきま…んんっ………!」



喋ってる途中に腕を引かれて、キスをされた。

…自惚れて良いの?

それとも、最後のキスを楽しめば良いの?

私はタツの答えがわからないにも関わらず、タツの首に腕を回してキスを続けた。
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