《短》私の秘密★【完】
2年が1年の教室に来るなんて、不思議だよね。

顔も良いから騒ぐ女子も居るし。



「ちょっとサボらね?お前に話あんだわ」



「ん…良いけど」



亮英ははっきり言って不良の分類に入る。

私もちょっと染められた所があるし、幼なじみだから、亮英を断る事が出来ず、2人で亮英のクラス、2Cへと来た。

移動教室らしく、空っぽな教室。

私は亮英の席の前の椅子を借りた。



「で、何?」



私は足を組み、爪の汚れをチェックする。

亮英は「那々の事なんだけど」と言う。



「何。付き合ってる事、隠したいの?」



私が隠したいから、適当に言っただけ。
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