《短》私の秘密★【完】
亮英は「アホか!」と、私の頭を叩いた。



「――った!;;
叩く事ないでしょ!!」



私は頭を擦りながら、亮英を睨んだ。

亮英は「お前が悪い」と、立ち上がった時に半ケツになったのか、腰で穿いてるズボンを上げた。

…相変わらず、赤だ。

亮英は赤いボクサーパンツが好きなんだ。

中学の時から。

まぁ、私には関係ないけど。



「那々がイジメられないか心配でさ」



「私が何とかするし。面倒だけど…」



私は心配性な亮英を見ながら言う。

だけど亮英は「その事なんだけどさ」と、言いたい事をなかなか言わない。

こういうヤツ、イライラする。
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