永恋~わたしと大好きな先生~
Chapter3
電話
その日も、えみは屋上に向かっていた。
誰も居ないとわかっているから
いつものように勢いよく扉をあけた。
「よいっ… 「うん…。あぁ…。…悪ぃ…あぁ…。」
―先生の声だ…
えみの声に聞きなれた声が重なった。
風を受けて大きく息を吸ったが
先生の声を耳にして、
出来るだけ小さく息をはいた。
―先生だ…
先生を目の前に
えみは立ちすくんでいた。