鬼畜王子のメイド様。
「別に。OKする気はないから」
「美月ちゃんがいるから?」
「は?」
「二人とも仲いいじゃん。山元が言ってたよ?宿泊研修のとき、熱を出した美月ちゃんの部屋に看病しに行ったって。山元、お前のこと紳士だって言って褒めてた」
…山元、うぜ。
何でこいつに言うかな。
ていうか、山元っておしゃべり。
これからあいつには大事なこと言わない。
「桜子に言われて行っただけ」
「ふーん。普通はどうでもいい女のところに行かないけどね」
「…何が言いたい?」
「美月ちゃんのこと好きなんじゃない?」
……死ね。