鬼畜王子のメイド様。



「あ、あの…っ」


女の声が聞こえ後ろに振り返る。


小柄な女が顔を赤くして立っていた。
…ちっちゃ。ちゃんと食ってる?


「来てくれて…ありがとうございます」

「いや、別に」

「…そ、その。…今、彼女いますか?」

「いない」

「じゃあ…好きな人は?」

「い……」


いない…よな?

あれ?いないが言えない。
というか言うのを拒否している感じ。

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