鬼畜王子のメイド様。



「えっと…、あの…」

「ごめんなさいね。無理に言わせようとして」


お母さんはワインを一口飲んだ。
そして優しく微笑んだ。


「いえ…大丈夫です」

「美月、早く食べないと冷めるぞ」

「あ、うん!」

「こっちむいてみ」


私は雨宮のほうを向いた。


「ふん。幸せそうな顔してるな」


雨宮は微笑んだ。


あ、今の顔、好き~。


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