鬼畜王子のメイド様。



私の家とは全然違う。


私の家は超貧乏。

お風呂はあるけどお湯が使えないから銭湯通い。


ベッドなんて、ない。
家族三人が川の字になって寝ている。

だから仕事疲れでお父さんのいびきが超うるさい。


自分の部屋なんてないし、唯一、私の中での高級品はピンクの携帯。

16歳の誕生日に買ってもらった。


バイトとかで帰りが遅くなったり、心配だから連絡を入れてほしいというお母さんとお父さんからの、初めてのプレゼント。


< 24 / 212 >

この作品をシェア

pagetop