鬼畜王子のメイド様。
私の家とは全然違う。
私の家は超貧乏。
お風呂はあるけどお湯が使えないから銭湯通い。
ベッドなんて、ない。
家族三人が川の字になって寝ている。
だから仕事疲れでお父さんのいびきが超うるさい。
自分の部屋なんてないし、唯一、私の中での高級品はピンクの携帯。
16歳の誕生日に買ってもらった。
バイトとかで帰りが遅くなったり、心配だから連絡を入れてほしいというお母さんとお父さんからの、初めてのプレゼント。