鬼畜王子のメイド様。



思い出に浸っていると、ガチャっと部屋のドアが開いた。


「おとなしくしてたか、ミジンコ」


そう言って私の頭を撫でた雨宮。
…私は子供か!


「…してました」

「うん、よろしい。ご褒美に、はい」


箱いっぱいに入った美味しそうなケーキ。
…うわっ、すごい。


「食べて…いいの?」

「そのつもりで買ってきたんだけど」


…この人、本当に雨宮修也さんですか?

< 25 / 212 >

この作品をシェア

pagetop