鬼畜王子のメイド様。



「…何かあったのか?」

「え!?…ううん!何も!」

「本当に?」

「う、うん!」


何もない、何もない、何もない!
なかったことにするの!

私は昨日の告白を頭から消そうとする。
だけど…、


「美月ちゃん、おはよう」


消えることは、なかった。


……なぜ、家にいるんだ!!

< 55 / 212 >

この作品をシェア

pagetop