鬼畜王子のメイド様。



「雨宮くんの家で美月ちゃんがメイドをしてるんだってね」


朝、和樹くんはなぜだか家に来た。
そして途中まで一緒に登校するはめに。

しかも、雨宮に慣れ慣れしい。
ある意味すごいよ、この人。

おかげで雨宮は、うざそうな顔。
…もうちょっと、スマイル、スマイル!


「それが、何か?」

「ううん、別に。美月ちゃん、大変だね」

「え、あ…うん!まぁね!」


この二人、仲良くなれない気がする。
その間に挟まれる私は…苦痛だ。


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