鬼畜王子のメイド様。



『私、桜子様のことはあまり好きではありません。…なんというか…品があって綺麗な方なんですが、少し気がきついといいますか…』

「鬼畜な雨宮と似てるから案外、気が合うかもしれないですよ?」

『私は嫌です』


そうですか。

理沙子さんってかなり許婚さんが嫌いなんだな。

まっ、誰にでも好き嫌いはあるし。


『だから…美月様!!』

「は、はい」


私の手を両手で包み込んで胸の前まであげる理沙子さん。


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