天国へのカウントダウン




「なんでだよ…」




なんで彩ばっか…
辛い思いしなきゃいけねんだよ!




神様はどこまで彩を
傷付けたら気が済むんだよ…




「くそったれがぁ!!」





周りの目が一気に集中する



何見てんだよ…
そんなにおかしいかよ…
目の前で大好きな人がいなくなるかも
しれねえのに…





「そんなに面白いかよ…」




「同情したような目で見やがって…」





「どうせ心の中で笑ってんだろ!」




「彩を見て笑った奴は絶対許さねえ!」




(ちょ…ちょっと誰か!)
看護師さんが止めに入ってきた




「あいつは今必死に自分と闘ってんだよ…」



(落ち着いて!ちょっと場所移そう…)




「彩を…馬鹿にすんじゃねえ!」




僕は個室のような部屋に連れていかれた




< 125 / 142 >

この作品をシェア

pagetop