天国へのカウントダウン
「なんでだよ…」
なんで彩ばっか…
辛い思いしなきゃいけねんだよ!
神様はどこまで彩を
傷付けたら気が済むんだよ…
「くそったれがぁ!!」
周りの目が一気に集中する
何見てんだよ…
そんなにおかしいかよ…
目の前で大好きな人がいなくなるかも
しれねえのに…
「そんなに面白いかよ…」
「同情したような目で見やがって…」
「どうせ心の中で笑ってんだろ!」
「彩を見て笑った奴は絶対許さねえ!」
(ちょ…ちょっと誰か!)
看護師さんが止めに入ってきた
「あいつは今必死に自分と闘ってんだよ…」
(落ち着いて!ちょっと場所移そう…)
「彩を…馬鹿にすんじゃねえ!」
僕は個室のような部屋に連れていかれた