天国へのカウントダウン



彩が個室部屋に着く…
看護師さんは一礼して部屋を去っていった




「ごめんな?俺のせいで…」



『もういいから…休んでなさい』
彩のお母さんが泣いてるの初めてだ…




「大丈夫です…目が覚めるまで傍にいます!」


彩を見つめながら
彩の右手をぎゅっと握りしめる




『彩は私が見てるから、少し休みなさい』




「…俺の体がどうなろうといいんです…」




「俺に出来る事はそれくらいしか…」




『もっと自分を大切にしなさい!』




「約束したんです…ずっと傍におるって!」




「もう…嘘は…つきたくないんです…」




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