天国へのカウントダウン
『…好きにしなさい』
「ありがとうございます…」
『待合室にいるから何かあったら呼んでね』
「はい…」
一番心配してるのは彩のお母さんなのに…
ありがとう…
2人っきりの病室
彩と一緒で嬉しいはずなのに…
全然嬉しくない…
「彩?聞こえるか…?」
「傍にいるから…大丈夫だからな?」
彩の手を強く握り
伝わるように願った…
「ほんま傷付けてばかりでごめんな…?」
「でも病気…隠してほしくなかった…」
「1人で抱え込むなよ…」
「倒れるまで…我慢すんなよ…」
「会えんかもしれんかったのに…
一か八かで学校きやがって…」
「あのまま誰にも気付かれんかったら…
どうするつもりやったねん…」
「ばか!ほんまばかやわ…!」
「けど…」
「そんなばかな彩が…俺は好きや…」
「なんでかわからんけど…」
「好きなもんは好きなんや…」
「うぅ…ぅぅ…」
「彩がめっ…ちゃ好きなんや…」
「彩は…1人ちゃうんやからな!」
「絶対諦めるなよ…生きるんや…」
泣きすぎて自分でも言って
る事がわからない…
届いたかな…この気持ち…