天国へのカウントダウン



『亮くん…携帯番号教えてくれる?』




「へ…?」




『彩が目覚めたら連絡してあげるから…』




「あ…はい!ちょっと待ってください…」




『私…亮くんの事、勘違いしてたわ…』




『本当にごめんなさい…』



「ぇ…いや…謝らないでください…」




『今のあなた見てたら
あの子が言っていた事が本当だと思えた』




『ありがとう…亮くん…』



「いえ…何も出来なくてすいません…」




「あの…これ電話番号です…」




『ありがとう…』




「じゃあ…お先に失礼します」



一礼だけして病室を出た



いきなりすぎて意味がわからない…



彩とまだ会えるの?
認めてもらったの?
あの子って誰…?



混乱したまま…
病院を出ようとしたら
後ろから誰かに話しかけられた…



『亮、おはよっ』




まさか…
あの子っておまえの事か?



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