天国へのカウントダウン




「久しぶりに誰かと帰ったな…」





ずっと暗闇だったから
柚希と話せて少し楽になった気がする…





「ただいま−」





「お帰り、ご飯は?」





「うん…食べる」





母さんは微笑んで
台所に向かっていった




今日は部屋にいかず椅子に座り
ご飯が出来るまでテレビを見ていた





『何かいい事あったの?』




「いや、別に…」





『そう…彩ちゃんとは?』




彩とはもう終わったんだ
もう関わらない…





「もう彩の事はいいから…」





『それが亮の答えなら母さんは何も言わない…』





「うん…」




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