共に在る者
2】言霊
マーサは小さい小さいリリの肩を、リリの心を包み込むように右腕で優しく抱き寄せる。
「大丈夫。あなたは何も心配すること無いわ。
こんなにも私や村の人たちから愛されているのよ。
だからあなたの家族も、あなたのことをとっても愛しているはず。
何か事情があってあなたを探せないだけ。
もしかしたら明日にでも迎えの人が来るかもしれないわ」
潤むリリの瞳を覗き込んで、にっこり微笑んでやる。
それでも不安そうにしている少女に向かって、マーサは言葉を続ける。
「リリ。あなた、言霊って分かる?」
「こと……だま?」
聞きなれない言葉にリリは首をかしげる。
「そう、言霊。
私たちの口から出る言葉には目に見えない力が働いていて、発した言葉通りに物事が運ぶといわれているわ。
“言葉に宿った魂”ということね」
リリは黙ってマーサの言葉に耳を傾けている。
「大丈夫。あなたは何も心配すること無いわ。
こんなにも私や村の人たちから愛されているのよ。
だからあなたの家族も、あなたのことをとっても愛しているはず。
何か事情があってあなたを探せないだけ。
もしかしたら明日にでも迎えの人が来るかもしれないわ」
潤むリリの瞳を覗き込んで、にっこり微笑んでやる。
それでも不安そうにしている少女に向かって、マーサは言葉を続ける。
「リリ。あなた、言霊って分かる?」
「こと……だま?」
聞きなれない言葉にリリは首をかしげる。
「そう、言霊。
私たちの口から出る言葉には目に見えない力が働いていて、発した言葉通りに物事が運ぶといわれているわ。
“言葉に宿った魂”ということね」
リリは黙ってマーサの言葉に耳を傾けている。