Black King
そして何よりも気になる、頭の重み。
「あ。起きたんだ」
目の前のソファに座るこれまたイケメン。
ただ…珍しい頭をしている。
ハイカラな赤毛。
私はゆっくりと起き上がった。
起き上がって周りを見回すと……隣に街で会ったイケメンがいた。
私はきっとこのイケメンに膝枕して貰ってて。
あの重みもきっとイケメンの腕。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
「…誰?ココどこ?」
ボソッと呟くと、隣のイケメンが答えてくれた。
「てめぇがあんなとこで寝っから、連れてきたんだよ」
「…ごめんなさい…」
確かに私が悪い。
「ご迷惑おかけしました。失礼します」
私だって、敬語ぐらい使える。
いくら危ない匂いがしても、助けてくれた訳だし。