束縛する人
先輩
それでも塚本さんは
手を繋ぐ以上のことをなかなか求めてはこず…
土曜日はいつもお気に入りの
勝負下着を身につけてデートに出掛けていた私は
ひとり悶々とする日々だった
同じクラスの男の子は
“あのホテルは良かった”だの
“1日で5回に挑戦する”だの
興味はそれしかない
さかりのついたオスのように
そんな話をよくしていた
塚本さんと付き合い始めて4ヶ月
年上とはいえ
まだまだ23歳という若さの男が
彼女を目の前にしながら
なぜ求めようとしないのか…
もしかして
他に誰かいるのかも!?
と疑う心が芽生え
“大切にされている”と
うれしがっていた気持ちも
どこかに行ってしまった。