束縛する人
変化
「ところで…
土曜日デートだったんでしょ?」
「うん…」
「わっ何?テンション低っ!!」
「それがさぁ…」
皆がそれぞれの時間を過ごす昼休み
周りの騒音に隠れるように
優に相談した
聞きながら
おやつのチョコレートを頬張る優
そんなに食べるのに
全然太らないのがうらやましい…
「へぇ〜カワイイ!
塚本さん大人なのに、名前の呼び方くらいでやきもち妬くんだぁ
…愛されてるじゃん美佳」
「…そうなのかな」
「そうだよ〜
いいじゃん妬いてくれる方が!
それに……キスもいつもより激しかったんでしょ?」
「ちょっっ!声でかい!」
今朝発売されたばかりの
雑誌を見ていた数名が振り返る
「ごめんごめん
案外さ……塚本さん“野獣系”かもね!
試してみたら〜」
肩をすくめ
ニヤケた顔で言いながら
優は最後のチョコを口に入れた