束縛する人
☆同級生の彼☆
確率
「美佳〜。まさかまた同じクラスになるなんて…
相当のくされ縁だよな!?」
体育館横の掲示板に張り出されたクラス替えの一覧表。
“やった〜”だの“え〜”だの、みんながざわめく中、隣にやってきた祐輔が言う。
…なんかまた背が伸びたんじゃない?
1年の時は、目線があまり変わらなかったのに、今ではもう、すっかり見上げないといけない。
春のやわらかい日差しが、
少し茶色でクセのある、祐輔の髪をキラキラと照らす。
赤ちゃんみたいな髪とは反対に、
男っぽくなってしまった横顔を見て、不覚にもドキッとしてしまい、あわてて目をそらす。