永遠の約束-聖母の涙-
『ああ。
一応、【一陣風霊会】は警察からの依頼を受けて、捜査をしているということになっている。
もちろん、それは事実だ。
だけど、それなのに、君の事を話さないようにということに疑問を抱かせてしまったかもしれない』
つまり、松下さんが言いたいことは、その微かな疑問の綻びから、学校長が口を滑らせてしまい、私の名前が警察に出てしまうかもしれないということか………。
深青は溜息を吐きながらも、「大丈夫ですよ」と松下に明るく答えた。
「この依頼を受けた時点で、そういったことの覚悟はできていましたから…。
それに、恐らく、もうそろそろ時期が来ているのだと思います」
携帯を片手に持ちながら、深青は空を見上げた。
『時期?』
「はい。
そして、今回の事件ももし、何かしらの力が動いているのだとしたら、それは私が解決しなくてはいけないことなのだと思いますから」
いつまでも逃げてはいられない。
確実に、敵は私に近づいてきている。
そして、その時も―――…