俺様ヤンキーに愛されて。
ーキーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
「やっと終わったぁ」
廊下で1人で立ってるのはかなりヒマだよぉ。
ーガラガラッ
教室の扉が開く。
「せっ先生…」
「佐々野さん反省は出来たかな?」
「はい」
先生は手に持っている教科書をあたしに渡してくる。
「………???」
何?
とりあえずその教科書を受けとる。
すると先生はポケットからあたしが華に投げた紙を出してきた。
「白金の事が知りたいのか?」
「……!!!!!」
そんなに知りたくないけど一応聞いてみようかな。
「はい………」
「白金は一言でいうと不良だな」
「不良…」
あぁ
どうでもいい話しだった。聞かなければよかったよぉ。
「危ない奴って先生は思ってる」
「どうしてですか?」
「アイツは毎日ケンカしてて毎日学校に連絡が入る」
「…………」
「暴力で物事を解決する奴は先生は嫌いだな」
先生が生徒の事そんなふうに言っていいの?
「まぁ…」
「でも…
かなりのイケメンだ男の先生でもそう思う」
イケメン…なんだ。
そういえば朝助けてくれた人もイケメンだったなぁ。
「あ」
急にあたしを見ていた先生があたしの後ろを見る。
「え……?」
あたしも振り返り後ろを見る。
え……?
ーバサバサッ
あたしの手から教科書が落ちたのと同時に
「白金………」
先生の声が響いた。