俺様ヤンキーに愛されて。




この人が白金………?








足元に無惨に散らばっている教科書がパラパラとめくれる。









廊下はザワザワしているのに何も聞こえない。









時が止まった。










金色の髪。







整った顔。







朝あたしを助けてくれた人だ。










「あ?」











片足に体重をかけながら嫌そうに先生を睨んでいる。










「いや!先生は何でもないんだぞ。ただ佐々野がお前に興味があるんだ」










先生完全にビビってる。






先生はあたしの足元に散らばっていた教科書をすべて拾うとそそくさと去っていった。











「何アンタ?」










あたしを睨みため息をつく。









なんか電車の時と全然違くない!?









あたしが泣き出した時あんなにあわててたのに。











「朝はありがとうございました」










一応頭をさげる。











「は…朝?」





「?」








覚えてないとかは無いよね?










「あぁぁぁ朝!?」










ーカァァァァァァッ









白金の顔が真っ赤になる。









「…………!?」










どっ……どうしたの!?











「みっ見るな!!!!」










白金は手で自分の顔をかくす。









「どうしたのー…?」










あたしは自分の手を白金へと近づける。










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